日本のスキー場研究者「呉羽正昭」先生
こんにちは。
kuri-board代表の栗田です。
先日興味深い論文を見つけましたので要約致します。
今回の論文は
「新潟県湯沢町における冬季インバウンド・ツーリズムの発展ースキー場における中国系ツーリストへの対面調査よりー」
をまとめさせていただきました。
私が大学時代,「スキー場と地理」をテーマに日本のスキー場の学習をしていました。
その際,参考したのが「呉羽正明」先生の論文です。
一度,筑波大学に行きお話をさせていただきました。
呉羽先生は湯沢町のスキー場をはじめ乗鞍高原(長野県)片品村のスキー場などと合わせオーストリアのスキー場を研究されております。
スキー関係の方は参考になる資料かと思います。
インバウンドスキー事情
日本のスキー場の約10%(2019年8月21日原稿受付日)が外国人のスキーヤーである。
2000年代の北海道ではオーストラリア人の訪問増加で外国資本が流入。
一方でアジア人スキーヤーの訪問もまた増加しており,オーストラリア人との行動が大きく異なる。
今日,欧米諸国においてスキー人口が収束傾向にある中,中国は近年急速にスキー観光が発展する希少な国である。
2018年の訪日外国人のうち,中国が26.9%,香港が15.3%,台湾が7.1%である。
苗場とガーラ湯沢の比較
著者は調査方法として中国系ツーリストに対し以下の質問項目とした。
①グループ属性,②スキー経験,③湯沢町での滞在
ガーラ湯沢38グループ,苗場スキー場49グループにインタビューを行なった。
ガーラ湯沢 | 苗場 | |
グループ属性 | 平均4名 | 平均5.9名 |
最も多い国 | 中国 | 台湾 |
日帰り | 約60% | なし |
湯沢町来訪の主な目的
1,スキー(81)
2,雪遊び(4)
3,雪を見るため(1)
4,温泉(1)
「日本滑雪中毒」グループとは
一旦論文を離れ「日本滑雪中毒」をBaidu(百度)で調べました。
※日本でいうヤフー。
上記のHPは「日本滑雪中毒」で一番上に表示されたページです。
こちらのHPは台湾用になっていました。
まとめ
苗場スキー場とガーラ湯沢スキー場では全く異なる特徴を持っていた。
苗場スキー場に来る中国系ツーリストの内,半数が中級者(5-26日以上のスキー経験者)に対してガーラ湯沢スキー場は半数以上が初めてのスキー体験である。
またリフト券の購入に関しても
ガーラ湯沢は半日券2,1日券が25名に対し,苗場スキー場は1日券が8名,2日券が10名,3日券が24名であった。
今後は私のデータなどもこちらで紹介できたらと思っております。
参考資料
ttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jskisciences/16/1/16_1/_pdf/-char/ja